キミに、委ねる。



※憂鬱ラスト、ハルヒの空間から古泉が弾き出された直後




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「古泉!」



「…何とか伝えることはできました…。
 後は…彼次第…ですね。」


神と、機関から恐れられる少女はついに強行手段に出た。


初めて出会った恋情と嫉妬は
彼女にとってそれほど強烈で、激しいものだったのだろう。

意外だと、あまり思わなかったのは
彼女の感情の激しさに常日頃から振り回されているわが身からすれば
まあ当然と言ったところだ。





ふと思う。




もし僕たちが本当に神の僕(しもべ)であるならば
この世界の終わりと始まりを受け入れていただろうか。



受け入れられずあがいているのは、
僕たちが彼女の創造物ではないという証明なのだ。

この非常事態の中、ふとそのことに安堵する。




僕たちは、僕は。


まだ生きている。



生きているからこうやって叫ぶ。



生きたい。


このままでいたい。


あの場所に戻りたい。


あなたに会いたい。





僕はそれを伝えに言ったのだ。
あなたは答えてくれるだろうか。



あなたの言葉しか耳に入らない神に伝えてくれるだろうか。


そう思った瞬間。世界は暗転した。






そして僕たちは明日にたどり着いた。


あなたにまた 会えた。




end






別に古キョンでもなかったですね;
ハルヒが神様なら機関は預言者の集まりかな。
じゃあキョンは何だろうなあとふと思います。


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